読書

CA2071 - 動向レビュー:学校・学校図書館における読書活動―2011年から2024年まで― / 足立幸子

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カレントアウェアネス
No.361 2024年9月20日

 

CA2071
動向レビュー

 

学校・学校図書館における読書活動―2011年から2024年まで―

新潟大学:足立幸子(あだちさちこ)

 

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E2737 - 韓国、第4次読書文化振興基本計画(2024-2028)を発表

カレントアウェアネス-E

No.488 2024.10.03

 

 E2737

韓国、第4次読書文化振興基本計画(2024-2028)を発表

関西館アジア情報課・河村真澄(かわむらますみ)

 

  韓国・文化体育観光部は2024年4月、「第4次読書文化振興基本計画(2024-2028)」を発表した。読書文化振興基本計画(以下「基本計画」)は読書文化振興法第5条を根拠として5年ごとに定められるもので、今回の第4次基本計画は2019年4月発表の第3次基本計画(2019-2023)(E2173 参照)に次ぐものである。

  第4次基本計画では、読書を取り巻く現状や第3次基本計画の総括を踏まえ、「読書の裾野拡大」というビジョンのもと、「不読者(1年間で本を1冊も読まない人)の読者(読書習慣のある人)への転換・本に親しむための基盤形成」をコア目標として掲げている。以下では、この目標達成のために設定された四つの推進戦略に沿って、計画の概要を紹介する。

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E2746 - スペインにおける読書習慣と書籍購入(2023)の概要

カレントアウェアネス-E

No.490 2024.10.31

 

 E2746

スペインにおける読書習慣と書籍購入(2023)の概要

関西館文献提供課・水野翔彦(みずのやすひこ)

 

  2024年1月31日、スペイン出版社組合連合(Federación de Gremios de Editores de España)はスペインにおける読書(lectura)習慣と書籍購入に関する2023年の調査結果を公開した。この調査は同連合がスペイン文化省の協力を得て2000年に開始し、休止期間(2013年から2016年分が該当)を除いて毎年実施されているものである。今回の調査対象は主に14歳以上の4,800人で、報告書は「書籍の読書」「電子媒体の読書」「録音図書」「読書に対する意識」「書籍の購入」「図書館」「未成年の読書」といった章立てとなっている。以下で概要を紹介する。

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全国学校図書館協議会、「第69回学校読書調査」(2024年)の結果を公表

2024年11月、全国学校図書館協議会(全国SLA)が、「第69回学校読書調査」(2024年)の結果を公開したと発表しました。

「学校読書調査」は、全国の小・中・高等学校の児童生徒の読書状況について毎年実施されている調査です。

2024年6月第1、2週に、全国の小学生3,308人、中学生3,496人、高校生4,604人を対象に実施されました。調査項目は、毎年定例のものと年ごとに特設されるものがあります。今回は、「電子書籍の読書経験」「獲得したデジタル情報の正しさをどう確かめているか」「どんなときに本を読みたくなるか」の項目が特設されました。

発表によると、2024年5月1か月間の平均読書冊数は、小学生は13.8冊、中学生は4.1冊、高校生は1.7冊で、不読者(5月1か月間に読んだ本が0冊の児童生徒)の割合は、小学生は8.5%、中学生は23.4%、高校生は48.3%とあります。

「学校読書調査」の結果(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/material/research/dokusyotyousa.html

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英・National Literacy Trust(NLT)、英国の子ども及び若者の読書に関する報告書(2024)を公開

2024年10月24日、英国においてリテラシーの改善運動を実施している団体National Literacy Trust(NLT)が、2024年の英国の子ども及び若者の読書に関する報告書“Children and young people’s reading in 2024”を公開しました。

報告書は、NLTの2024年の年次識字調査(Annual Literacy Survey)に対する5歳から18歳までの子どもと若者からの7万6,131件の回答に基づき作成されました。

主な調査結果として、以下のようなものが挙げられています。

・ 余暇に読書を楽しんでいると答えたのは、8~18歳では3人に1人(34.6%)であった。2023年から8.8ポイント減少しており、2005年の調査開始以来の最低水準であった。
・ 毎日余暇に何かしらの読書をしていると答えたのは、8~18歳では5人に1人(20.5%)であった。2023年から7.5ポイント減少しており、2005年の調査開始以来の最低水準であった。
・ 8~14歳では、読書を楽しんでいる子どもや若者は、読書を楽しんでいない子どもや若者よりも、読解力が高かった。

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