欧州

アクセシビリティ分野における欧州出版業界の能力向上に取り組むプロジェクトAPACE、欧州の出版におけるアクセシビリティの現状に関する調査報告書を公開

2024年10月2日、アクセシビリティ分野における欧州出版業界の能力向上に取り組むプロジェクトAPACE(Accelerating Publishing Accessibility through Collaboration in Europe)が、欧州の出版におけるアクセシビリティの現状に関する調査報告書を公開しました。

APACEは、イタリアの非営利団体Fondazione LIAの主導の下、欧州の出版関係団体等が参加しているプロジェクトです。2025年6月から適用が開始される欧州アクセシビリティ法(European Accessibility Act:EAA)を背景として2024年1月に立ち上げられ、アクセシビリティ分野における欧州の出版業界の能力向上に取り組んでいます。

発表によると、報告書では、欧州の出版におけるアクセシビリティの現状について、出版社等に対するオンライン調査と専門家に対するインタビュー調査を基に分析しています。主な結果として、調査対象となった出版社の70.5%は、EAAが自社の活動に影響を与えることを認識しているものの、アクセシブルな電子書籍を作成しているのは全体の37.4%にとどまること等が述べられています。

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